シンポジウム「HIV陽性者をめぐる地域支援の連続性」
HIV/AIDSの療養期間の長期化に伴い、当事者も支援の関係者も、合併症や長期副作用のみならず、さまざまな療養課題に直面しています。たとえば、高齢化の課題や在宅ケアサービスの導入、他の慢性疾患もあわせた療養支援、精神保健領域の相談支援などです。 しかし、それらの課題は、未だに払拭されないHIV/AIDSに対する偏った疾病イメージと絡まり、支援チームの形成も困難となることが少なくありません。
本シンポジウムでは、それらHIV/AIDSのみならず多様な生活課題を抱えるHIV陽性者の暮らしを支えるために、地域のケアや支援がどのようにつながりあえるのか、「地域支援の連続性」について議論を深めたいと思います。 当事者を中心として、情報や支援方策をいかに共有していくか、支援経験のあるさまざまな立場のパネリストから、経験を踏まえた現状と課題や展望について報告いただきます。
■開催日時
2010年10月18日(月) 14:00~16:30
※参加費無料、事前申し込みも不要です。
■会場
AP梅田大阪(axビル4階)CDルーム
JR「大阪」駅 中央口より徒歩5分
四ツ橋線「西梅田」駅 9番出口より徒歩1分
■主催
財団法人エイズ予防財団
平成22年度厚生労働科学研究費補助金(エイズ対策研究事業)
「地域におけるHIV陽性者等支援のための研究班」研究成果等普及啓発事業
■プログラム
1.調査報告
「HIV陽性者の生活と社会参加に関する調査報告」
「保健所等におけるHIV陽性者支援に関する調査報告」
大木幸子(杏林大学保健学部看護学科)
生島嗣(特定非営利活動法人ぷれいす東京)
2.パネルディスカッション
「HIV陽性者を巡る地域支援の連続性」
・パネリスト
「福祉事務所の立場から」
杉野陽太郎(吹田市福祉保健部障がい者くらし支援室 ケースワーカー)
「保健センターの立場から」
中島雅代(大阪市西成区保健福祉センター 保健師)
「薬物依存症の回復施設の立場から」
加藤武士(京都ダルク 施設長)
「支援事業所の立場から」
山崎明子(オラシオン相談支援センター 相談支援専門員)
・コメンテーター
下司有加(独立行政法人国立病院機構大阪医療センター 看護師)
・コーディネーター
生島嗣(特定非営利活動法人ぷれいす東京)
大木幸子(杏林大学保健学部看護学科)