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研究成果発表会「HIV陽性者とメンタルヘルス~薬物使用は生き辛さの現れか?」

近年、HIV/エイズと薬物使用の相互関連は、HIV陽性者支援においても、薬物使用者への対応においても、看過し得ない状況となりつつあります。 しかし、これまでのエイズ対策研究においては、薬物使用を含むメンタルヘルスを視野に入れたHIV陽性者支援の課題は、ほとんど検討されてきませんでした。 エイズ治療拠点病院や保健所では、HIV陽性者の薬物使用の実態に関する情報が不足しており、また、精神保健福祉センター等では、HIVとHIV陽性者に関わる情報が欠如しています。

本シンポジウムでは、HIV陽性者を対象に、ともに1,000人を超える規模で実施されたエイズ治療拠点病院外来受診者の調査、および陽性者参加型の大規模Web調査の結果報告と、相談機関に寄せられる相談内容、精神科クリニックにおけるHIV陽性者への診療やデイケアなどから得られた知見などを広く共有します。

■開催日時
 2015年11月29日(日) 12:45~14:15
 ※参加無料、事前申し込み不要。
■会場
 国立国際医療研究センター 研修センター5階 大会議室
■主催
 公益財団法人エイズ予防財団
 平成27年度厚生労働科学研究費補助金(エイズ対策政策研究推進事業)研究成果等普及啓発事業
■共催
 第29回日本エイズ学会学術集会・総会
■企画・運営
 地域においてHIV陽性者と薬物使用者を支援する研究班
■演者
 「HIV陽性者や周囲の人から寄せられる相談内容と薬物使用」
 生島嗣(特定非営利活動法人ぷれいす東京 代表)
 「HIV陽性者の健康と生活調査からの報告~療養と社会生活」
 若林チヒロ(埼玉県立大学保健医療福祉学部 准教授)
 「Futures Japan調査での薬物使用と心の健康と「生きる力」」
 井上洋士(放送大学 教授)
 「薬物依存症クリニックの受診者と治療実践」
 肥田明日香(アパリクリニック 副院長)
■座長
 樽井正義(特定非営利活動法人ぷれいす東京 理事/慶應義塾大学 名誉教授)